ハンターさんや世間一般の意見として、いつも「不味い」と酷評される動物がいます。
タヌキです。
でも、よくよく聞くと、食べたことがある人達はだいたい鍋料理にしているんですよね。
うわさでは、タヌキの肉は臭みがあるとのこと。
それを鍋にしたらよけいに食べづらくなるんじゃないかなと。
今まで色々な肉を食べてきましたが、臭みが強いものは燻製にすれば美味しくなると経験済みです。
なので、タヌキを美味しく料理してみたいなと常々思っていました。
以降、タヌキの解体シーン等があります。
苦手なかたは見ないようにしてください。
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今回、ハンターさんの協力のもと、我が家へタヌキがやってきました。

猪の罠にかかったと連絡いただき。でも翌日から私は夫と一緒に旅行へ出かけますので、冷凍便で発送していただきました。
届いたらそのまま室温で丸一日置いて解凍し、解体作業に移りました。

最近解体したアナグマや小型の猪と比べると小さいです。
毛をなでて・・・
皮をはいでいくと、見た目よりもしっかりと脂がのっていました。
臭い肉といわれるものは脂ににおいがあるものが多いです。
今回は毛皮も使いたいなと思っていますので、皮をやぶかないように脂をアバウトに残しながらはいでいきました。
それでも皮に穴をあけてしまいましたけれど。。。
皮をすべてはぎおわりました。
(顔は皮をのせて隠してあります)

そして大バラシをして。

腹の部分など、脂が多い箇所を選んで試食してみます。
フライパンで焼いたら脂がだいぶ溶け出してきました。融点は低いように感じました。

焼いているときに、臭みのあるにおいが漂って。
牛や羊も焼いているときににおいはしますから、これはタヌキの種族個性かなと。
出来上がりました。
塩コショウ等の調味料一切なしで、肉と脂の味を確認。

肉は硬いです。味やうま味はありません。若干の獣臭さがありますが、ほとんど感じない程度です。
脂は臭みがあり、ブヨブヨとした食感もあり、とても食べづらいです。そして、食べた後、口の中に味の違和感が多少残ります。
と、結構酷評していますが、この程度でしたら、燻製にすれば充分に美味しくいただける味だとわかりました。
各部位ごとにまとめて、バラ肉と前足1本以外は一旦冷凍しました。

食べる目的ですので、臭みを感じた脂はある程度除去して別の袋に入れてあります。
バラ肉は脂をできるだけはずしてジャーキーに、前足は脂を少し残したまま燻製にする予定です。
きっと食べやすく美味しくなります。
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